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小論文について(4)

小論文について(4)

 小論文についての第四回目です。これで一応、小論文について記事を終了することにいたします。
 これまでは小論文とはどんなものかということと、そのためにどんな準備が必要かということでした。ならば、最終回はどう書くか、という話にしたいのは山々ですが、これは短いブログでは伝えきれません。基本的な考え方は同じですが、どんな出題形式か、字数はどれくらいかによっても書き方は違ってきます。
 そこで今回は、どう書くかの前提となる基本中の基本の確認といたします。
 第一は、文法的に正しい文が書けること。助詞や助動詞の使い方が不適切だったり、主語と述語がかみ合っていなかったり(いわゆる「ねじれ」があったり)、「なぜなら~からだ。」「まさか~ないだろう(まい)」などの呼応表現ができていなかったりといった文法的な誤りがあると、小論文としての評価はかなり割り引かれると考えておいたほうがよいでしょう。
 第二は、誤字・脱字があったり、ひらがなが多かったりしないこと。これはその学校の採点基準がどうなっているかにもよりますが、例えば何回も使う漢字を間違えると、その都度減点するという基準ならかなりの減点となりますし、いくら内容が良くてもひらがながばかりでは高評価とはならないでしょう。小論文は字数が多いですから、しっかりと見直してケアレスミスのないようにしましょう。漢字の苦手な人は教科書に出てくるレベルの漢字は書けるようにしておきましょう。
 以上の二点は、一般的な読解問題の前提と同じです。小論文に限らず、上記の二点ができなれば、試験で高得点をとることは望めません。
 第三は、正しい原稿用紙の書き方ができること。これも詳細は記せませんが、たとえば一般的な記述問題の場合は、「五○字以内で記せ」とあれば、マス目を空けずに一マス目から詰めて書き、句読点が行頭に来てもそのまま書きます。一方、小論文のような長い文章では、段落のはじめは一マス空けて二マス目からかき始め、行頭に句読点がくるときは、前の行の最終マスに文字と一緒に句読点を書くか、最終マスの下に句読点を書くことになります。新聞などは縦書きでも算用数字を用いていますが、縦書きの小論文では漢数字を用いるのが基本です。一方、横書きの場合は算用数字を用いるのが基本で、算用数字は一マスに二文字書きます。志望校の小論文が縦書きなのか横書きなのかも調べておきましょう。
 もう一点、原稿用紙の書き方についてのアドバイスですが、たとえば、誤字を見つけたり、文字の抜けを見つけたりした場合に、三○字や五○字程度の記述問題と違って、二○○字以上も書かなければならない小論文では、これまで書いた文字をすべて消して書き直したのでは時間内に書き切れない恐れがあります。そういうときのために、原稿用紙の校正の仕方も知っておいてください。正しい校正の仕方がしてあるかぎり、一カ所、二カ所の校正で大きな減点はないはずです。それよりは一から書き直そうとして時間内に書き切れないほうがハイリスクです。
 有難いことにいまの時代は、インターネットで検索をかければ、原稿用紙の使い方も校正の仕方も解説してくれているページがいくつもありますから、参考書など買ったりしなくても、原稿用紙の書き方を学ぶならインターネットでも充分です。
 最後に、小論文がどんなものかが分かり、書き方が分かっても、実際に書いてみないと対策とはいえません。さらにいえば、書いたものを読んでアドバイスをもらって書き直すなどすれば、準備としては万全です。
 入試で小論文に挑む受験生たちの健闘を祈ります。
 

2025-11-29 15:00:16

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