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読解問題を解くとは?(1)

読解問題を解くとは?(1)

 前回は「国語は成績をあげるための手段ではない」ということを書きました。とはいえ、このブログをお読みいただいている多くの方が関心をお持ちなのは、やはり教科としての国語、もっといえば国語の成績だと思いますので、今回から国語のテスト、中でも問題の大部分を占める読解問題について考察します。
 そもそも読解問題を解くとはどういうことなのでしょうか? これを考えるためにまず「読書」と「読解問題を解く」ことの違いを見ていきましょう。
 読書は自分で読みたい本を選べます。いつ読むか、どこまで読むか、どのくらいの時間をかけるかすべて自由です。じっくり味わって読むこともできるし、面白くなければ途中で止めることもできます。もちろん読書の仕方が点数化されることもありません。
 それに対して読解問題は、学校や業者から指定された文章を読み、設問に答え、その答えの妥当性が点数化されます。自分で問題集を解く場合を除いて、問題を解く場所も時間も決められています。じっくり文章を味わう時間もなければ、途中で止めることもできません。
 料理に例えてみると分かりやすいでしょうか。読書というのは、料理を食べて、「おいしい」とか「まずい」とか感じることです。気に入れば、同じ料理を何度食べてもいいし、じっくり時間をかけて味わうこともできます。気に入らなければ残すこともできます。一方、読解問題を解くというのは、料理を食べて、「どんな材料が使われているのか」「どんな調味料がつかわれているか」「なぜおいしい(まずい)のか」などを考えることです。記述問題というのは、この料理のおいしさ(まずさ)の理由を自分のことばで説明しなさいといったところでしょうか。
 そうなると、何が必要でしょうか? 当然いろいろな食材(題材)・調理法(表現)に対する知識が必要です。調味料(助動詞や助詞)もきちんと判断できなければなりません。説明するとなれば調理技術(表現技術)も必要です。
 ごくごく大雑把に言ってしまうと、読書は「食事」、読解問題を解くのは「食レポ」です。ただ「おいしい、おいしい」と料理を食べるのと、その料理のおいしさを伝えるのは質の違う行為なのです。
 では、どうしたら上手な食レポができるようになるでしょうか? 
 まず、料理を食べたら常に「どんな材料や調味料がつかわれているか」「どんな調理法か」などを考え、それを確かめることです。(これは主に学校の授業にあたります)次に、自分のことばでそれを説明することです(これは自学や塾での学習にあたります)、そして食レポをしてその料理の特徴やおいしさがちゃんと伝わっているか反応をみなければなりません。(これがテスト)
 国語のできる人は、こうしたことをくり返し行っている人です。中でも料理を食べたら材料や調味料や調理法を考えるということは、無意識に近い形で常に行っていると思います。これは普段の食事でも自分の頭の中で食レポを行っているようなものです。
 漫然と文章を読んでいるだけでは、読解問題が解けるようにはなりません。「意識的に読むこと」のくり返し。これが、読解問題が解けるようになるための第一歩です。
 

2025-12-20 12:33:49

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