日曜日の夜、小6の生徒から智辯学園和歌山中学校に合格したとの知らせがありました。今年当教室で中学受験をしたのは、この生徒だけだったので、ひとまずほっとしました。ただ、大切なのはむしろ合格してからです。
これまで指導してきた中高一貫校に通う生徒たちの中には、小学生の頃から国語が苦手だったという生徒が少なくありません。もちろん苦手だから、国語専科である当教室に通ってくるわけで当り前といえば当り前です。
問題は、そういう生徒たちが当教室に通ってきてくれるのは、たいて中3とか高1とか高2とかになってからだということです。それが中1・中2のときの国語の成績はまずまずで、中3や高1になってから落ちてきたので塾に通うことにしたというのなら仕方がありません。しかし、話を聞くとたいてい中学受験のときから国語が苦手で、中1・中2のときも苦手で、これはもうなんとかせねばならないとなって、やっと塾に来ることにしたという生徒が多いのです。もちろんどの段階から来てくださっても、当教室は受け入れますし、精一杯指導します。ただ、希望を言うと、できれば中1か中2から指導させていただけると有難い。というのは、中高一貫校では中3から高校段階の授業にはいり、古文・漢文の授業が始まる学校が多いからです。
いままで指導してきた生徒の中で、現代国語は苦手だけれど古文・漢文は得意だという生徒はほとんどいません。それは当然で、口語という私たちが普段遣っていることばを土台として、古典といわれる昔のことばを理解するわけで、現代国語が苦手だということはその口語の土台がしっかりしていないということですから、現代国語ができなければ古典はできなくて当り前です。
それでも古典の授業が始まれば、当教室での授業時間の半分は古典にあてざるを得ません。現代国語が苦手な生徒は古典の家庭学習となるとさらに手をつけませんから、塾で教えないと学校の授業を受ける以外ほとんど勉強しません。そして、大学共通テストでの古典の比率は現代国語と同じですから、古典の出来が悪ければまず目標とする点数には届きません。
親御さんにしてみれば、中学校に入学して環境も変わったことだし、学校の様子も分からないし、中学受験までずっと塾に通い詰めだったから、入学したら塾通いのない生活をさせてやりたいということかもしれません。しかし、理想をいえば中1・中2で現代国語の基礎固めをしておいて、それから現代国語と古典を平行して指導させていきたいのです。
中学受験に合格したから「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではいけません。以前指導した生徒で京都大学の工学部に合格した生徒は、国語が苦手というほどではなかったけれども中2から高2まで当教室に通い、高3のときに理系教科を中心に学習するために当教室を卒塾しました。そのような見通しをもって塾を利用されることをお勧めします。
あるプロ棋士(プロの将棋指し)がこんなことを言ったそうです。「プロは局面が悪くなる前に考える。素人は局面が悪くなってから考える」ある程度自覚があるなら、成績が極端に下がる前に手をうつべきではないでしょうか。
なお、念のため付け加えておくと、今回合格した生徒はけっして国語ができない生徒ではありません。中学に入ってからも油断せず、しっかり授業を受け、自学してくれれば国語に足を引っ張られるということはないでしょう。なんにせよ、本当の勉強はこれからです。
おめでとう。そして、さらなる精進を願っています。
2026-01-24 14:34:10
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